コラム
新成人のみなさまへ
本日は「成人の日」、全国で「20歳を祝う会」が開かれているかと思います。
新成人のみなさま、20歳のみなさま、おめでとうございます。
これから社会で活躍されるみなさまが毎日を快適に過ごせるように、産婦人科医として「これだけは覚えておいてほしいこと」があります。
1.生理痛・PMS(月経前症候群)・過多月経
生理が重い(痛みも量も)のも、生理の前にイライラしたり落ち込んだりする(PMS)のも、我慢する必要はなくて、治療できます。まだ学生の方は特に、社会人になるとなかなか受診する時間がとれなくなるので、今のうちに婦人科で相談しましょう。
2.子宮頸がん検診をうけよう
20歳になると、多くの自治体では「子宮頸がん検診」の案内が送られてきます。
子宮頸がんは20代でもかかりうる病気で、早期発見ができるので、まだがんとか関係ないし…とスルーせずに、すでに性交渉の経験がある方はみなさん検診を受けましょう。
3.HPVワクチンをうけよう
子宮頸がんの約9割を予防することができるHPVワクチンという予防接種があります。
本来は高校1年生までを対象とした定期接種ですが、
今だけ特例で、1997年度生まれまでの方も無料で接種できます。みなさんも対象です。
2025年3月までに1回以上接種すると、3回全部無料で接種できます(ただし、来年度中に接種完了すること)。
自費で接種するとなると3回で約10万円かかる予防接種です。
ぜひ予防の機会を逃さないで下さい。
4.女性自身で避妊できます
妊娠は、望んでいない時には避けたいですよね。
避妊は、男性にゆだねるしかないわけではなく、女性自身で避妊をしておくことができますし、その方が避妊効果が高いです。
5.妊活は先延ばしにしないで
逆に、妊娠を望む時は、なるべくはやく妊娠したいですよね。
ただ、望んだ時にすぐ妊娠するとは限りません。
すぐ妊娠することもあれば、妊娠するのに時間がかかったり、不妊治療が必要になることもあります。
もっとはやく妊活をはじめておけば…とあとで後悔することのないように、すでにパートナーがいてお互いに妊娠を望んでいる、など、先延ばしにしないでよい妊活は先延ばしにしない方がよい、ということを、まだちょっと先の話になるかもしれませんが、覚えておいて頂ければと思います。
みなさまの今後の人生を産婦人科医として全力で応援しています!
Inaba Clinic院長・産婦人科専門医
稲葉可奈子
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