コラム
生理の量が多すぎる時の受診のめやすは?
みなさんこんにちは。Inaba Clinic 院長の稲葉可奈子です。
こちらのコラムでは、知っておくとちょっと役立つかもしれないことなどをちょこちょこご紹介していきたいと思います。
記念すべき1本目は、HPVワクチンのよくあるご質問について書こうと思っていたのですが、ちょうどXでつぶやいたこちらにいろんな感想や経験談をお寄せいただいたので、過多月経(生理の量が多すぎること)について書こうと思います。
生理の量が多すぎる、と言っても、
生理の量って他人と比べるものでもないので、すごい貧血になるほどの過多月経であっても「みんなこんなもんかと思っていた…」と長らく我慢されている方が意外といらっしゃいます。
なんか息がきれると思っていた、なんか疲れやすいと思っていたら、実は過多月経による貧血で、治療により貧血が改善したら「すごい元気になりました、、!!」ということは珍しくありません。
で、よくこういう系の記事に「正常な生理の量は〇〇ml」と書かれていますが、生理の量なんてはかれないですよね、、
もちろん、厳密に言えば、出血を吸ったナプキンの重さをはかって、元のナプキンの重さを引けば、出血量を算出することはできますが、大変すぎますし、ただでさえ生理でしんどいのに、そんな手間のかかることしなくて大丈夫です。
過多月経かもしれなくて受診した方がよいめやすとしては、
●頻繁にナプキン交換が必要
●日中でも夜用ナプキンが必要
●オムツ型ナプキンが必要
●血の塊がでる
●健康診断で貧血を指摘されたことがある
など。
もちろん「すごい多いわけでないけど、安心のために夜用/オムツ型ナプキンをつけていてとても快適」という方は、困っているわけでなければ受診が必須というわけではないかもしれないですが、
もし、もう少し生理が軽くなると快適なんだけどな…という思いがあらば、ぜひ一度産婦人科でご相談頂ければと思います。
過多月経の原因は、
●子宮筋腫
●子宮腺筋症
●子宮内膜ポリープ
などや、原因は特にないけれど体質的に生理の量が多い、というケースもありますが、
原因があってもなくても、治療はできます。
さきほどのXのポストに「受診したのに様子見と言われた」というお声がいくつか届き、
個々のケースは直接診察しないとなんとも言えないものの、産婦人科医でも先生によって多少方針が異なるところはあり、たしかにそういう先生もいはるのかもしれません…でも症状があってつらくて困って受診しているのに「様子みましょう」はかわいそうな話で、
生理の量が多くて困っていて、まだ受診したことがない方はもちろん、
以前に受診したけれど様子見ましょうと言われて我慢されている方、
保険診療で生理を軽くすることはできるので、渋谷にお買い物のついでなどにぜひ一度ご受診頂ければと思います。
低用量ピルやミレーナによる治療がよく知られていますが、ほかにも治療法はありますし、高いと思われていることが多いですが、保険診療なのでさほど高額ではありません。貧血の検査などもできます。
小中学生でも、生理痛だけでなく、過多月経も治療できます。
量が多いのはしょうがない…とあきらめていた方、渋谷駅直結のInaba Clinicでお待ちしています☺
もし、地方在住で近くに産婦人科がない、あるけどとりあってもらえずほかには産婦人科がない…というような場合は、そのようなお声もわりと頂くので、オンライン診療も設けております。実際に受診が必要な場合はその旨ご案内しますが、まずは相談だけでも…という方はよければご活用下さい。
Inaba Clinic 院長・産婦人科専門医
稲葉可奈子
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