コラム
産婦人科医がすすめる受験期の生理対策
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もInaba Clinicをどうぞよろしくお願い致します。
2025年も多くの女性のみなさまの日々のご活躍を産婦人科医としてサポートさせて頂きますので、お困りの症状がありましたら我慢せずにはやめにご受診下さい。
いよいよ受験シーズンに入り、受験期の生理の悩みを相談する受験生や親子さんのご受診が増えています。
これまで生理が軽かった方でも、急に重くなることや、初潮を迎えたばかりで心配になるケースもあります。生理が受験本番に影響しないように、事前準備が重要です。
日程の確認
まず、生理周期と受験日程を確認しましょう。
普段、親子で生理の話なんかしない、というご家庭もあるかもしれません。
まったく恥ずかしがる話ではありませんので、生理と試験日が重なりそうで不安な場合はご本人から保護者の方に相談したり、ご本人が言い出せないこともあるかと思いますので、やんわりと聞いてあげるとよいかと思います。
生理がかぶらない予定の場合でも、急に生理がずれる可能性もあります。
もし急に生理がずれて受験日に生理になってしまっても大丈夫かどうかも相談しておくと、万が一の時にもあわてずにすみます。
生理はずらせるの?
生理が規則的にきていて、ちょうど受験とかぶってしまいそうな場合は、生理をずらせる可能性があります。生理をずらすには予定日の約1週間前から薬を服用する必要があるため、早めに受診することをおすすめします。
今からですと、大学受験の共通テストに生理がかぶりそうな方も、年明けすぐの受診ならギリギリ間に合いますので、はやめのご受診をおすすめします。
生理が不規則な場合は、次の生理がいつくるか予測できないため、遅らせるのが難しいこともありますが、前回の生理から間もない場合は可能なこともありますのではやめにご相談下さい。
また、2月や3月の生理がかぶってしまいそう、という場合には、1月の生理をずらしておく方法や、生理痛を緩和するための薬(保険適応)をはじめておくという方法もあります。
はやい方が選択肢も多いので、年明けはやめに「受験生の生理相談外来」でご相談下さい。
当日の備え
生理がかぶらない予定であっても、受験のストレスなどで急に生理が来る可能性もありますし、
これまではほとんど生理痛がなかった、という方が、突然生理痛が重くなる、という可能性もありますので、市販の鎮痛剤やナプキンを持参しておくと、いざという時にあわてずにすみます。
また、念のためではありますが、吸水ショーツを着用しておくと、服の汚れを心配する必要がなくて安心です。
これまでの努力の成果をちゃんと発揮できるように、生理に振り回されることなく受験に臨めるように、全力でサポートしますので、不安な方はご相談下さい。
今年の受験生に限らず、普段から生理が重い場合や、今後受験を控えている方も、今のうちから対策をしておくと安心ですし、受験関係なく、日々の生活をもっと楽に過ごせるようになりますよ。
Inaba Clinic院長・産婦人科専門医
稲葉可奈子
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